めっき 表面処理の技術記事

抗菌めっき処理

抗菌めっき

抗菌めっきとは

抗菌めっき(英語表記:Antibacterial Plating)とは、金属表面にめっき処理を施すことで細菌の繁殖や活動を抑える表面処理技術のことです。昨今の衛生意識の高まりを受け、不特定多数の人が触れるタッチパネルやドアノブ・衛生管理が厳しい食品製造ラインや医療機器において表面処理による抗菌対策が不可欠となっています。めっき加工を施すことで金属部品や製品表面において衛生的な環境を長期間維持することができます。

抗菌・殺菌・除菌の違いについて

抗菌」とは菌の繁殖を抑え、増殖しにくい環境を作ることを指します。一方「殺菌」とは薬品などを使って菌を直接的に死滅させること、「除菌」とは菌を物理的または化学的な手段で取り除き減少させることです。抗菌は菌の増殖自体を抑えるため、菌が繁殖しにくい状態が長時間維持されるという特徴があります。

抗菌性の高い金属

一般的に銀や銅は抗菌性が高いことが有名ですが、他にも亜鉛・ニッケル・コバルトなども高い抗菌性を持っている金属です。

製品に抗菌性の高い金属をめっきすることで、抗菌性の高い金属表面になります。

しかし製品にするには各金属の様々な特性により、作りたい製品に有効な金属のめっきであるかが変わります。

当社の「抗菌めっき」について

抗菌性の高いと思われる4種類のめっき種で試験片を作り、正式な評価機関でJIS Z 2801にもとづく試験をしてみました。

試験菌は黄色ブドウ球菌・無加工試験片としてポリエチレンフィルムを使用しました。

結果は4種類のめっき試験片の全てが抗菌活性値2.0以上でした。
抗菌活性値2.0以上である場合、その製品に抗菌効果があると規定されています。

4種類のめっき種全てに抗菌性は確認されましたが、効果の特別高いめっき種(抗菌活性値5.0以上)なども理解しております。

試験機関での検査データはルール上掲載できないこととなっております。

個別に当社へお問合せ頂けますようお願い致します。

抗菌めっき
抗菌めっき

「抗ウィルスめっき」について

抗菌(Antibacterial)と抗ウィルス(Antivirus)は区別されており、製品上の特定ウィルスの数を減少させることを抗ウィルスと言います。

当社の「抗ウィルスめっき」の抗ウィルス効果は正式な試験機関に試験片を作り提出済みです。

試験ウィルスとしてインフルエンザA型での試験をする予定になっておりますが、現在試験の順番を待っている最中であります。

2021年3月には試験の順番が回ってくる予定です。

抗菌効果の測定方法

JIS Z 2801に基づいて試験することで効果を測定します。

「JIS Z 2801抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果」では「製品の表面における最近の増殖を抑制する状態」と定義されています。

これにカビや酵母などの真菌類は含まれません。

抗菌加工製品の定義

表面の細菌を増殖させない様に加工されている製品を抗菌加工製品と言います。

JIS(日本工業規格)では加工されていない製品の表面と比較し、最近の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2.0以上)である場合その製品に抗菌効果があると規定しています。

JIS Z 2801抗菌性試験方法・抗菌効果

  1. シャーレ内の試験片(5cm×5cm)に試験菌液0.4mlを滴下しフィルムをかぶせ、シャーレの蓋をします。
  2. シャーレを35℃・90%RH以上で24時間培養します。
  3. SCDLP培地10mlを加えてフィルムと試験片から試験菌を洗い出し洗い出し液中の菌数を寒天平板培養法により測定します。
  4. 下記の式に従い抗菌活性値を算出します。
    抗菌活性値=log(無加工試料1㎠当たり・培養後性菌数)− log(加工試料1㎠当たり・培養後性菌数)

ポイント

【抗菌効果】 抗菌活性値 ≧ 2.0

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