表面処理

ダイカスト製品の価値向上

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亜鉛ダイカストの特徴

亜鉛ダイカストは流動性がよく複雑な形状、薄肉な製品でも寸法精度の高いダイカスト製品を作ることができます。

また、ダイカストする溶湯温度がアルミダイカスト(670〜760℃)と比べ亜鉛ダイカスト(420〜450℃)は低いため金型寿命も長く、生産性の高いホットチャンバーマシンでの鋳造(ダイカスト)が可能なため生産性の高い工法です。

メリット

  1. 寸法精度が高く複雑な形状でも可能
  2. 機械的特性が優れている
  3. 鋳造性がよく薄肉化が可能(0.2mm〜)
  4. 金型寿命が30万〜150万ショットと長く1個あたりの金型費用が安い
  5. ホットチャンバーマシンでショットできるため生産性が高い
  6. 機械的特性が優れている
  7. 多様な表面処理により特性を付加できる
  8. 電気抵抗率が8番目と良好である(ニッケルや黄銅より良い)

デメリット

  1. 空気や離型剤の巻き込みにより鋳巣が発生する
  2. 金型費用が必要(企画数量と形状により経済効果は計算できる)
  3. 強度や靱性が鋳巣の出来にくい鋳造品と比べて劣る
  4. 酸性とアルカリ性どちらでも腐食する金属であるため表面処理が必要な場合が多い
  5. 亜鉛ダイカスト材料に錫が規格を超えて含有すると、著しい粒間腐食を起こし極めて脆くなる(材料管理が重要)

総括:

亜鉛合金ダイカストは、大変優れた金属特性とダイカストという優れた製造方法により、廉価で精密な製品を作ることができる。そして表面処理をすることで、高い付加価値の特性を付与することができる。しかし、一方ではダイカスト特有の欠陥が100%無い製品を作ることは非常に困難である。特に、表面に出た鋳巣(湯ジワ、ピンホール、二枚肌など)の欠陥は表面処理した後で無いと発見しづらい。

表面処理は要求品質に耐えられる亜鉛ダイカスト品質と、亜鉛ダイカスト素材の特性を理解した上での工程設計とノウハウが必要になる。

つまり、要求品質を満足する亜鉛ダイカスト品質と表面処理品質を達成できれば大きく価値を向上させることができる。

亜鉛ダイカストへの表面処理

めっき> <化成処理> <塗装・印刷> <研磨・梨地

シルベックは長年に渡り亜鉛ダイカストへのめっきについて研鑽を重ねてまいりました。特に精密亜鉛ダイカストへのめっきについては当社の特徴の一つと言えるほどノウハウを所有していると自負しています。

亜鉛ダイカストは優れた工法でありますが、素材欠陥をゼロにすることも困難であります。

また、亜鉛ダイカストは、再めっき処理が難しい素材でもあります。そこを深く理解した上で、ダイカスターと当社が協力して、亜鉛ダイカスト品質作り、マッチングした工程設計でめっきをしなければ安定した製品を作り上げることはできません。

ダイカスター様の製品を当社のめっきや化成処理で安定した良品に仕上げるためのノウハウを駆使しながら日々多くの亜鉛ダイカスト品へめっき処理させて頂いております。

お困りのことがございましたら、お気軽に当社へご連絡ください。必ず、何かしらの提案や見解をお伝えさせて頂きます。

【めっき】

亜鉛ダイカストには、下地銅めっきが必要です。フィニッシュはどのようなめっき種類でも対応可能です。目的によって最後のめっき種類が決まります。

ソルダブルニッケル(ハンダ付け強度が錫同様のニッケルめっき)
D-ZERO(主要寸法部分の素材寸法変化ZEROで適正めっき膜厚確保)
JIS2級ネジ管理(通り止めネジ管理が可能です)

【化成処理】

亜鉛ダイカストは、亜鉛合金を使っているため、クロメートをダイレクトに処理することが可能です。化成処理の種類は、3価クロムクロメートかジルコン処理(ノンクロム)を選ぶことが可能です。どちらも、RoHS指令に対応しています。

耐食性を付加することが目的です。当社の3価クロムクロメートをダイレクト処理ではSST(JIS中性塩水噴霧試験)で50時間白錆なしを達成しています。

亜鉛ダイカストに化成処理してそのまま使う(寸法変化無し)
塗装下地として化成処理する(塗膜密着安定性と耐食性の大幅向上)
カゴ処理できるので、廉価で処理できる
ダイレクトクロメート処理(ダイレクト化成処理)

【塗装・印刷】

塗装と印刷の場合は、塗装前処理としての化成処理を含む場合または、亜鉛ダイカスト材料からのワンストップサービスにてお受けできます。
当社サプライヤーにて塗装は、エアスプレー塗装やカチオン電着塗装、印刷は、パッド印刷、スクリーン印刷に対応できます。

【研磨・梨地】

予備処理として、研磨(バフ、バレル、ベルト)することにより光沢面や平滑面、また、梨地(ショットブラスト)で均一に粗すことでマット外観や落ち着いた外観を作ることが可能です。

化学研磨

対応素材:アルミニウム、鉄
対応工場:タイ

化学研磨液に浸漬して研磨します。アルミの場合、光沢感を強くするには材料を選びます。鉄は、表面が滑らかになり光沢感が出ます。全体の寸法が小さくなりますので寸歩打ち合わせが必要です。

バフ研磨

対応素材:アルミニウム、亜鉛ダイカスト、真鍮
対応工場:日本、タイ

エメリーバフ(粗研磨)、サイザルバフ(中仕上げ)、バイアスバフ(仕上げ研磨)があり研磨剤を使いながら物理的に磨いていきます。研磨面は寸法が減ります。形状や仕上げ要求によりバフだれなどが発生する可能性もあります。

バレル研磨

対応素材:アルミニウム、亜鉛ダイカスト、真鍮、鉄
対応工場:日本、タイ

バフ研磨が困難な形状や、研磨部分の研磨が可能。小物部品など、品質要求により多量を一度に研磨することが可能です。要求により、メディアの選定を行うことやバレル機(回転、遠心、振動、電磁など)の種類を選定することが重要です。研磨面は寸法が減少します。

ベルト研磨

対応素材:アルミニウム、亜鉛ダイカスト
対応工場:日本、タイ

切削力が高く、粗研磨〜中仕上げ研磨用として選定される。バフに比べて平面研磨が容易である。アルミダイカストや亜鉛ダイカストのパーティングラインをベルト研磨で処理してからバフ研磨やバレル研磨、または梨地工程に移ることが多い。

梨地 ショットブラスト 手打ち型 回転テーブル型 コンベア型 バレル型 他

適応素材:アルミニウム、亜鉛ダイカスト
対応工場:日本、タイ

当社では主にアルミダイカスト、亜鉛ダイカストの表面を、梨地面やつや消し面にする目的でショットブラストを行なっております。

お客様の要求に合わせ、機械の型とメディア種類と、サイズを選びます。ダイカストの鋳肌が2枚肌や鋳巣が表層のすぐ下にある場合、ショットブラストで叩くことで表面が破られるような状態になることもあります。

この辺りを熟知し、お客様とダイカスト品質の打ち合わせをよくした上で、条件設定をする必要があります。

化学梨地

適応素材:アルミニウム
対応工場:タイ

化学梨地液に浸漬してアルミニウム表面を梨地状にします。均等に綺麗なマット外観になるので光学関係などに採用が多い処理です。全体の寸法が小さくなるので寸法打ち合わせが必要です。

【ワンストップサービス】

私たちは、長年ダイカスターのお客様に育てて頂きました。

製品の品質要求を理解した上で、最適なダイカスター様をご紹介することが可能です。

同時に当社が金型〜ダイカスト品〜加工〜表面処理までワンストップで調達してお客様へ納入することが可能です。

アルミダイカストの特徴

金型へ溶湯したアルミダイカスト合金を高速で圧をかけて流し込んで成形します。

仕様用途により様々なアルミダイカスト合金材料が作られていて、金型技術の進化により寸法精度の高いアルミダイカスト製品を生産性高く作ることが可能な工法です。

メリット

  1. アルミ製品製造では大量生産に向いている工法
  2. 各種鋳造法の中では寸法精度が最も高い
  3. 各種鋳造法の中では鋳肌が最も平滑である
  4. 最近の技術進化により薄肉製品も作れる
  5. 用途により特性の違う材料から選べる(耐食性、衝撃強さ、機械的特性、鋳造性、耐摩耗性など)
  6. めっき、化成処理、アルマイト、塗装など用途に合わせて様々な表面処理ができる

デメリット

  1. 空気や離型剤の巻き込みにより鋳巣が発生する
  2. 金型費用が必要(企画数量と形状により経済効果は計算できる)
  3. 強度や靱性が鋳巣の出来にくい鋳造品と比べて劣る
  4. 金型の拔きテーパーが必要
  5. アンダーカット形状はできない

アルミダイカストへの表面処理

めっき><化成処理><アルマイト><塗装>が可能

【めっき】

下地めっきとして主に、ニッケルまたは銅をすることでフィニッシュはどのようなめっき種類でも可能です。

アルオンめっき
ソルダブルニッケルめっき
電気ニッケル+クロムめっき

【化成処理】

アルミダイカストへダイレクト3価クロム化成処理(クロメート)、またはノンクロム化成処理が可能です。3価クロム化成処理は、アロジン(6価クロム使用)の代替え処理として採用されています。

アルミ化成処理(3価クロム系、ジルコニウム系)
化成処理比較表 (を頭出し

【アルマイト】

アルミダイカストにアルマイトすることで、耐食性向上、強度向上、塗装の耐食性向上下地処理、反射防止などの目的で多くの採用があります。

アルミダイカスト市場で一番多く使われているADC12はアルマイト性がよくありません。しかし、当社ではADC12に高耐食性アルマイトや黒色アルマイトなども可能です。ADC6などには中間色の難しいカラーアルマイトにも対応しております。

タイでは、アルミダイカストに特化して工程設計された表面処理設備を保有しております。

アルマイト種
アルミニウム材料とアルマイト処理性一覧表 (に頭出し

【塗装・印刷】

塗装と印刷の場合は、塗装前処理としてのアルマイト処理を含む場合または、アルミダイカスト材料からのワンストップサービスにてお受けできます。

当社サプライヤーにて塗装は、エアスプレー塗装やカチオン電着塗装、印刷は、パッド印刷、スクリーン印刷に対応できます。

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