めっき

アルミバスバー(ブスバー)めっき

アルミバスバー(ブスバー)とは

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アルミバスバー(ブスバー)めっきの特徴

 

アルミニウムは、バスバー(ブスバー)、電極・電線として適した電気伝導率を持つ金属です。

*英語では「bus bar」と書く為、日本では一般的にバスバーやブスバーと呼ばれています。

アルミニウムの電気伝導率は、「銀>銅>金>アルミニウム」の順に良く、銅の60%ですが比重が1/3と軽いため同じ重量の銅と比べると約2倍の電気を流すことができます。

アルミニウムは空気中の酸素と結合して自然に作られた酸化皮膜により表面の接触電気抵抗が高くなるため、接触電気抵抗の低い金属皮膜をめっきすることにより軽くて電気をよく通すバスバー(ブスバー)電極になります。

アルミが空気中の酸素と結合して作る酸化皮膜は、接触抵抗値が高いため、比較的接触圧の強い電極や接点の場合は、銅めっきや銀めっき等を採用し、接触圧が小さくオンオフの頻度が高い接点などには金めっきの採用が一般的です。

アルミニウムの特徴

アルミニウムには、電気伝導率の他に、以下の特徴があります。

①軽い 比重はアルミ「2.7」・鉄「7.8」・銅「8.9」なので約1/3の軽さです。この軽さは自動車・航空機・電車などのスピード
アップや省エネルギーにつながる地球環境に優しい金属です。
②柔らかい 硬度はアルミ合金別に「A1050:HV19」「A5052-H32:HV60」「A6063-T6:HV73」と柔らかい特性を持っています。
③強度が高い アルミニウム(1000系)の引張強度はそれほど高くありませんが、圧延加工をすることで強度が高くなります。合金では、ジュラルミン(2000系)や超ジュラルミン(7000系)のように鋼に匹敵する強度をもつアルミニウムもあります。
④加工性が良い アルミニウムは圧延・曲げ・絞り・切削などの加工が容易にでき、ダイカストやロストワックスなどの鋳造も広く行われております。
また押出加工のように加熱してダイスの中を高圧で押し出し、薄肉の製品を作り出すことさえも可能です。
⑤熱伝導性が良い アルミニウムの熱伝導率は「銀>銅>金>アルミニウム」の順に良く、鉄の3倍もの熱伝導率を持っています。しかも金属比重が銀、銅と比べて約1/3という軽さのため様々な製品の放熱目的部品(ヒートシンク等)として使用されています。
⑥低温に強い アルミニウムは、低温に強く-200℃の極低温においても強度を保つため低温環境での構造材に適しています。銅は-62℃以下になるともろくなるので構造材には向いていません。
⑦リサイクル性が良い アルミニウムは、溶解から再生するために必要なエネルギーがアルミニウムの新地金を製造すると時に要するエネルギーの1/28
で済みます。スクラップ価値の高い金属です。
⑨毒性がない アルミニウムは、調理器具や飲料缶などに使用されているように毒性のない金属です。
⑨磁性がない アルミニウムは磁石につかない非磁性金属であります。そして軽い金属のため外部からの磁力線、ノイズ電波などから保護す
る電磁波シールド板に適しています。

金・銀・銅・アルミニウムの比較

流れ難い

 

流れ易い

電気抵抗率
(電気の流れ
難さ)
アルミニウム
1.42 0.94 1 1.57
大きい

 

小さい

比重(密度) アルミニウム
2.16 1.17 1 0.3
大きい

 

小さい

同じ電流を流す場合に
必要となる断面積・対比(銅=1)
アルミニウム
1.43 0.95 1 1.58
重い

 

軽い

同じ電流を流す場合に
必要となる重量・
対比(銅=1)
アルミニウム
3.08 1.01 1 0.47

アルミバスバー(ブスバー)で軽量化とコストダウン

金属別・対比表(銅=1) アルミニウム
電気抵抗率(電気の流れにくさ) 2.4 1.59 1.68 2.65 ×10-8Ω・m
1.42 0.94 1 1.57 銅1:X
比重率(密度) 19.3 10.5 8.93 2.7 g/m3
2.16  1.17 1 0.3 銅1:X
同じ電流を流す場合に必要となる 断面積 比 1.43 0.95 1 1.58 銅1:X
重量 比 3.08 1.01 1 0.47 銅1:X
市場における価格 比(目安) 8000 100 1 0.4 銅1:X

 

同じ電流を流す場合に必要となる重量比較(銅=1) 市場における金・銀・銅・アルミニウムの価格の比較(銅=1)

※価格は変動します。

アルミバスバー(ブスバー)&電極と異種接合剤

ASTとは

金属と樹脂を直接接合させるための特殊な下地を、用途によって、めっき、エッチング、アルマイトのいずれかの工法を選択して作ります。
金属と樹脂をインサート成形で直接接合させて、JISせん断試験を行うと、樹脂が破壊する接合強度(約40MPa)を実現し、同時に完全な気密性も得る表面処理技術です。

当社の技術AST(Anchor Surface Treatment)と組み合わせることで、アルミバスバーと樹脂などの異種材との接合強度を高めることができます。この技術ASTは、量産設備はありませんが、お客様のご要望に合わせ、試作の対応が可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

①めっき、エッチング、アルマイトで金属表面に微細で複雑な凹凸形状を作る
②溶かした樹脂が凹凸形状の内部に入り込み、樹脂が固化すると凹凸形状に引っ掛かり外れなくなる
材料破壊*
*樹脂を金属からはがそうと強い力をかけても樹脂部分が破壊され界面剥離させる
ことがない

目的別めっき種選定例

接触圧の強い接点、電極 耐摩耗性を重視した電極、バスバー 接触部分の密着を重視する 接触圧が小さくオンオフの頻度が高い電極、接点 導電性をもたらすためにはんだ付けする
銅めっき、銀めっき 電気ニッケルめっき スズめっき、銅めっき 金めっき スズめっき・銀めっき、
ソルダブルニッケルめっき

当社はこのアルミバスバー(ブスバー)、アルミ電極用めっきのノウハウを保有しています。

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