FAQ めっき
めっきに関するよくある質問をまとめました。
環境関連 Q&A
A:当社のめっき全種類RoHS対応です。MSDS等の提出も全て対応できます。
A:当社がお客様より環境関連のお問合せや証明書の依頼に対応させて戴いているものは以下の通りです。お気軽にお問い合わせください。
- SDS
- chemSHERPA CI
- chemSHERPA AI
- めっき皮膜精密分析データ(ICP等による水銀・鉛・カドミウム・六価クロム濃度分析データ)
- RoHS指令・REACH規制への適合証明書
- めっき、化成処理、アルマイトに使用する薬剤メーカー発行の使用申告書、または不使用証明書
- 金・タンタル・タングステン・錫の紛争鉱物調査
- お客様指定の化学物質リストに対する使用申告書、または不使用証明書
母材(金属)とめっき適合 Q&A
A:可能です。SUS(ステンレス)にニッケルストライクめっき(薄い皮膜で密着力の高いニッケル皮膜)をつけるので、その上には様々なめっきが選択可能となります。当社では治具・バレルの両工法での対応が可能です。
A:可能です。形状やめっき種によって治具を使うか、バレルでめっきするかを選定します。アルミニウムへのめっきは当社の強みの一つです。→アルミに表面処理
A:当社では可能です。アルミニウムの形状や大きさにより、治具を使っためっき費用とバレルを使っためっき費用の費用対効果が変わります。製品図面や形状をみてどちらが安くできるか、また品質の差についてご提案させていただきます。価格差だけではなく、治具接点が無く全面めっき皮膜で被覆していることでの性能や、筒状製品の場合は内径までめっきをつける上でバレルの効果は高いです。
A:可能です。当社では治具・バレルの両工法での対応が可能です。亜鉛ダイカストへの
めっきは当社の強みの一つです。
A:可能です。当社では治具・バレルの両工法での対応が可能です。
A:アルミ素材にソルダブルニッケルめっきは可能です。治具めっき・バレルめっきでのめっき処理が可能です。アルミ材質は問わず圧延用アルミ合金はもちろん可能ですし、アルミダイカストなどの鋳造用アルミ合金も問題なく対応可能です。
機能要求 Q&A
A:可能です。金属であれば基本的に電磁波シールドしますが、金属によりシールド性の高い波長が変わります。当社で処理している電磁波シールドめっきは無電解ニッケルや銅めっきです。アルミに銅めっきをしている製品もあります。
めっき工法・間違いやすい専門用語 Q&A
A:可能です。形状や厚みなど多少の制限はありますが、当社の精密バレルめっきで対応
しています。
A:違います。三価クロムめっきはニッケルめっきの上にめっきすることが一般的であり、母材はめっきできる金属であれば選びません。しかし、三価クロメートは、亜鉛めっき後に処理することが一般的ですが、アルミに直接三価クロメートすることも当社では可能です。
A:可能です。カニゼンめっきは、無電解ニッケル液の商標名で、図面にカニゼンと書かれている場合は無電解ニッケルめっきを指すことが一般的です。当社の無電解ニッケルめっきはカニゼン社の液ではありませんので、お客様がカニゼン社の液指定でなければ、品質的にも全く問題なく対応可能です。
A:不可能です。無電解ニッケルめっきには光沢を出す性能がありません。素材自体を鏡面仕上げにして無電解ニッケルめっきすることにより外観を作ることはでき ますが、光沢のコントロールはできません。電解ニッケルであれば、半光沢から光沢外観までコントロールすることができます。
銅めっき Q&A
A:銅めっきを最小13μm、最大30μm程度つければ浸炭防止になります。一般的に25μm程度の仕様が多いです。
A:金属中で、銀についで2番目に電気伝導率が良い金属が銅でございます。
A:最終的には変色してしまいます。なるべく変色を抑えて、先延ばしする工法はございますが、銅めっきは最終的に変色してしまいます。
A:
硫酸銅めっき:装飾目的では高い平滑性を持つめっきのため、多少のスリキズなどをめっきで消すことが出来たり、鏡面を得たりすることが可能なめっきです。プリント基板の回路形成にも用いられるめっきです。
青化銅めっき:毒性の高いシアンを含有しためっき液のため、徐々に使用が減っているめっき液ですが、アルカリ性のめっき液で均一電着性に優れ、不純物に強く密着性も良好なため、亜鉛合金へのめっきには必須のめっき液です。
ピロリン酸銅めっき:青化銅めっき液の代替えとして普及しためっき液です。均一電着性に優れ浸炭防止や電鋳にも適しためっきですが、排水処理(銅の除去)が困難なため、現在では使用が少なくなっています。
A:ストライクとは低金属濃度のめっき液で高い電流密度、短時間のめっきをする事により、母材とめっき皮膜との密着性を向上させることを目的としためっきを指します。当社では母材の種類、形状、加工履歴等からストライク銅の要否を判断致します。
A:銅めっき皮膜中にシアンは含有しません。
A:純銅(55HV前後)よりも硬度が高い銅めっきは可能です(180HV程度まで)
A:出来ます。当社は、アルミ合金に直接銅めっきも直接ニッケルめっきも可能です。ただし、前処理(ジンケート処理)が必要となる場合があります。是非、サンプル作成依頼や技術相談をお待ちしております。
電気ニッケルめっき Q&A
A:当社では可能です。アルミニウムの形状や大きさにより、治具を使っためっき費用とバレルを使っためっき費用の費用対効果が変わります。製品図面や形状をみてどちらが安くできるか、また品質の差についてご提案させていただきます。価格差だけではなく、治具接点が無く全面めっき皮膜で被覆していることでの性能や、筒状製品の場合は内径までめっきをつける上でバレルの効果は高いです。
A:重ねることは可能です。例えば半光沢ニッケルめっき上に光沢ニッケルめっきを重ねることで、その電位差を利用して耐食性の良いめっき、ダブルニッケルめっきというものがあります。
A:光沢剤管理とめっき厚管理により光沢を変えることは可能です。ただし、母材の持つ光沢に依存する部分があります。
A:有効です。例えば、銅めっき上錫めっきの間にニッケルめっきを挟むことで、ニッケルめっき皮膜がバリア効果を発揮して錫めっき皮膜への銅の拡散を防止する事が出来ます。
A:メリットは単層ニッケルめっきに比べ、同じめっき厚で耐食性が優れている事です。デメリットは工程増となるためコストアップとなります。
A:当社なら可能です。通常の光沢ニッケルめっきは、HV550〜600程度でカシメ時に皮膜が伸びることで割れることがよくあります。当社のニッケルめっきは、展伸性の良いめっき皮膜を析出させることで、カシメても割れないニッケルめっきが可能です。お気軽にお問い合わせやサンプル作成のご依頼をいただけますと幸甚です。
A:基本的に、適正な下地処理を行なえば、どのような素材でもニッケルめっきを施すことは可能です。
A:バレルニッケルめっきは比較的小さな製品に適用します。引掛けめっきに比べめっき厚のばらつきが少なく、接点跡が無い、安価であるといった特徴があります。
A:オーステナイト系のSUS304、フェライト系のSUS430、マルテンサイト系のSUS410などにニッケルめっきする事が出来ます。
A:不可能です。亜鉛ダイカストには、下地めっきとして銅めっきが必要です。銅めっき上であれば様々なめっき種の選択が可能です。
A:有効です。例えば、銅めっき上錫めっきの間にニッケルめっきを挟むことで、ニッケルめっき皮膜がバリア効果を発揮して錫めっき皮膜への銅の拡散を防止する事が出来ます。
A:当社のソルダブルニッケルめっきは錫めっきと同等のはんだ濡れ性があり、ウィスカの発生が無く、かつ安価なめっきです。貴金属めっき(金、銀、白金等)もはんだ付け性が良く、ウィスカの発生がありませんが、高価です。
クロムめっき Q&A
A:装飾めっきの場合として回答します。下地ニッケルめっきなしでクロムめっき可能ですが、光沢が得られない、耐食性、耐摩耗性に劣るなどのデメリットが多く、装飾クロムめっきには下地ニッケルめっきが必要です。
A:可能です。素材を鏡面に研磨して光沢ニッケルめっきを下地にクロムめっきを施すことにより、鏡面のクロムめっきが可能です。硬質クロム(工業用クロム)めっきの場合にはめっき後、鏡面仕上げ研磨を行います。
A:下地ベロア(サテン)ニッケルめっきの艶消し感を残してクロムめっきする事ができます。色調はクロムめっき特有の青白い色調や三価クロムめっきの色調となり、ニッケルめっきの色調とは異なったものとなります。
A:クロムめっきは金属クロムの皮膜です。WEEEやRoHS指令などで規制されているのは六価クロム化合物であり、金属クロムは対象ではありません。金属クロムの皮膜に六価クロムは含有しておりません。三価クロムめっきはめっき液自体に六価クロムを使わないめっきで環境に優しいめっきです。
A:3価クロムめっきはバレルめっき可能ですが6価クロムめっきはバレルめっきできません。当社では3価クロム化合物使用のめっき液からバレルでクロムめっきを行っております。
A:6価クロムと3価クロムの皮膜性能比較表が、6価クロムと3価クロムの各ページにございます。ご確認ください。
A:六価クロム化合物から析出させたクロムめっきは、独特の青みのある銀白色を呈します。三価クロム化合物から析出させたクロムめっきは、六価クロムからのめっきに比べクロム以外の微量成分が存在するため、色調がクロムに近い白色からダークカラーと言われるような黒色に近いものまで多様にあります。
A:クロムめっきに適さない素材を一概に挙げることは困難です。適切に前処理、下地めっきを選択し施し、用途、目的に応じためっき厚を施すことで、あらゆる素材にクロムめっきする事が可能であると考えます。
A:ここではニッケルめっきとニッケル下地クロムめっきの違いとして回答します。ニッケルめっきよりニッケル下地クロムめっきの方が耐食性、耐摩耗性に優れ、ニッケルには無い独特の青みのある銀白色の外観が得られます。一方、工程増によるコストアップと、ニッケルめっきよりクロムめっきの方が付き回り性が劣る事から、製品形状によってはクロムの無めっき部分が発生する事があります。
A:出来ますが、膜厚がなると外観が曇って来ますので、装飾目的の場合、要求される外観に合わなくなってくる可能性があります。1μm位までなら装飾目的で使える可能性もあります.
A:装飾目的のニッケル下地クロムめっきであれば、下地のニッケルめっきで光沢度合いをコントロールすることで無光沢から半光沢、光沢まで対応することができます。
A:装飾クロムめっきとは、一般にニッケルめっきを下地に用い、外観と耐食性の向上を目的としためっきです。(例:自動車のエンブレム)一方、硬質クロムめっきは正式には工業用クロムめっきと呼び、クロムめっきを厚くめっき(1μm以上)して硬度、耐食性、耐摩耗性、離型性などを得ることを目的としためっきです。(例:油圧機器のシリンダー)
三価クロムめっき Q&A
A:違います。三価クロムめっきはニッケルめっきの上にめっきすることが一般的であり、母材はめっきできる金属であれば選びません。しかし、三価クロメートは、亜鉛めっき後に処理することが一般的ですが、アルミに直接三価クロメートすることも当社では可能です。
A:可能です。素材を鏡面に研磨して光沢ニッケルめっきを下地にクロムめっきを施すことにより、鏡面のクロムめっきが可能です。硬質クロム(工業用クロム)めっきの場合にはめっき後、鏡面仕上げ研磨を行います。
A:下地ベロア(サテン)ニッケルめっきの艶消し感を残してクロムめっきする事ができます。色調はクロムめっき特有の青白い色調や三価クロムめっきの色調となり、ニッケルめっきの色調とは異なったものとなります。
A:クロムめっきは金属クロムの皮膜です。WEEEやRoHS指令などで規制されているのは六価クロム化合物であり、金属クロムは対象ではありません。金属クロムの皮膜に六価クロムは含有しておりません。三価クロムめっきはめっき液自体に六価クロムを使わないめっきで環境に優しいめっきです。
A:3価クロムめっきはバレルめっき可能ですが6価クロムめっきはバレルめっきできません。当社では3価クロム化合物使用のめっき液からバレルでクロムめっきを行っております。
A:6価クロムと3価クロムの皮膜性能比較表が、6価クロムと3価クロムの各ページにございます。ご確認ください。
A:六価クロム化合物から析出させたクロムめっきは、独特の青みのある銀白色を呈します。三価クロム化合物から析出させたクロムめっきは、六価クロムからのめっきに比べクロム以外の微量成分が存在するため、色調がクロムに近い白色からダークカラーと言われるような黒色に近いものまで多様にあります。
A:クロムめっきに適さない素材を一概に挙げることは困難です。適切に前処理、下地めっきを選択し施し、用途、目的に応じためっき厚を施すことで、あらゆる素材にクロムめっきする事が可能であると考えます。
A:ここではニッケルめっきとニッケル下地クロムめっきの違いとして回答します。ニッケルめっきよりニッケル下地クロムめっきの方が耐食性、耐摩耗性に優れ、ニッケルには無い独特の青みのある銀白色の外観が得られます。一方、工程増によるコストアップと、ニッケルめっきよりクロムめっきの方が付き回り性が劣る事から、製品形状によってはクロムの無めっき部分が発生する事があります。
A:装飾目的のニッケル下地クロムめっきであれば、下地のニッケルめっきで光沢度合いをコントロールすることで無光沢から半光沢、光沢まで対応することができます。
無電解ニッケルめっき Q&A
A:可能です。カニゼンめっきは、無電解ニッケル液の商標名で、図面にカニゼンと書かれている場合は無電解ニッケルめっきを指すことが一般的です。当社の無電解ニッケルめっきはカニゼン社の液ではありませんので、お客様がカニゼン社の液指定でなければ、品質的にも全く問題なく対応可能です。
A:できます。当社の無電解ニッケル後に熱処理(サプライヤー)をして指定硬度(下限~
上限内)に入れる処理をしています。当社の無電解ニッケルのビッカース硬度は約550Hv、熱処理後900Hv以上で処理している製品もあります。熱処理をすることで無電解ニッケル皮膜が変色する可能性がありますが、硬度などの機能上は問題ありません。変色がどうしても認められない場合は、真空熱処理をすると変色しなくなりますが、当社では対応不可となります。
A:当社の無電解ニッケルめっきは鉛フリーです。しかし、RoHS指令以前は、無電解ニッケルめっき液の分解防止のため、鉛が添加されていました。現在は添加剤に鉛を使用するものと鉛以外の物質を使用するものがあります。ですから、すべての無電解ニッケルめっきが鉛フリーではありません。鉛フリーをお求めの場合、それを指定する必要があります。
A:メリットは製品の凸部、凹部にも比較的均一にめっきが析出する事、光沢ニッケルめっきよりも耐食性が優れている事などがあります。デメリットは還元剤が働いた後、それが不純物として蓄積され、めっき液の更新が必要となる事、めっき皮膜が純粋なニッケル金属ではない事、めっき速度が電気めっきに比べ遅い事、コストが高いなどがあります。
A:できます。JISで規定された無電解ニッケルーリン合金めっきの等級は、めっきの最少厚さを規定したものですので、それに対応しためっき厚管理が可能です。
A:当社では無電解ニッケルめっきでは、単純な形状のワークに対し±5ー10% のめっき厚管理が可能です。よって、めっき厚が5μmターゲットであれば4.50ー5.50μm以内での管理が可能です。
A:同上
A:電気めっきと異なり、電流分布によるめっき厚のばらつきが無いため、製品形状には比較的とらわれず均一なめっきが可能です。ただし、尖った部分、めっき液の流動が悪くなる部分などはめっき厚が薄くなる傾向があります。
A:当社の無電解ニッケルめっきは鉛フリー、六価クロムフリーです。めっき皮膜に対する鉛、六価クロム化合物の分析データをご提供致します。
A:無電解ニッケルーリンめっきの方が電解光沢ニッケルめっきよりも耐食性、耐摩耗性に優れています。これは無電解ニッケルめっきの皮膜がニッケルとリンの合金である事、結晶構造が異なる事などによります。
A:無電解ニッケル-リン合金めっきの方が、電解ニッケルめっきよりも摩擦抵抗が低いです。そして、耐摩耗性にも優れています。
A:当社では200×300×300mm のサイズまで対応可能です。また、当社提携メーカーにより、長さ4メートルまで対応可能です(めっき種による制限有)
A:無電解ニッケルめっきを100μm以上めっきするにはノウハウが必要です。ご相談ください。
A:可能です。無電解ニッケルーリンめっきは、めっき後、400度で熱処理する事で結晶構造が変化して900HVを超える硬さを得ることが可能です。
A:解決する可能性が高いです。無電解ニッケルめっきではニッケル金属を化学反応で析出させるので、電気めっきでは電気が届きにくい筒状製品の内側にも比較的均一なめっきが可能です。
A:無電解ニッケルめっきのことです。カニゼン(Kanigen)とはC(K)atalytic(触媒) Nickel(ニッケル) Generation(生成) の頭文字をとったもので、日本で初めて無電解ニッケルめっきの操業をした日本カニゼン社の社名でもあることから、カニゼンが無電解ニッケルめっき一般を指す名称として認識されています。
A:鉛フリーの無電解ニッケルめっきはWEEE、RoHS指令に対応しています。当社の無電解ニッケルめっきは、鉛フリーなので対応しております。
A:無電解ニッケルーリンめっきは、合金のリンの比率により、2ー7%を低リン、8ー10%を中リン、11-15%を高リンと呼ばれることが多い。リンが少ないほどニッケル金属に近い特性となり、リンが多いほど耐食性、耐摩耗性、硬度などが高くなる傾向があります。当社の量産ラインにある無電解ニッケルめっきは、中リンタイプになります。
A:無電解ニッケルーリンめっきは硬度変化=めっき皮膜の構造が結晶状態からアモルファス状態に変化する事で磁気特性が変化します。一般に硬度を高くすると非磁性になる傾向です。
A:無電解ニッケルめっきで高硬度、優れた耐摩耗性、高い密着性を得るには高い管理技術が必要です。高い管理技術を有する当社にお任せください。
A:無電解ニッケル-ボロンめっきは熱処理なしで600-700HVの硬度が得られるため、金型に対する硬質クロムめっきの代替として用いられることがあります。ただし、皮膜は純ニッケルに近く、硬質クロムめっきの持つ特性に近いということではありませんので、事前に十分な検討が必要である事は言うまでもありません。
A:潤滑めっき、潤滑ニッケルとも呼ばれる無電解ニッケル-テフロンめっきは、無電解ニッケル皮膜中にPTFEを共析させためっきです。無電解ニッケルめっき皮膜が持つ性質と、PTFEが持つ潤滑性、撥水性などを併せ持つめっきであり、摺動部品、ギアなどに多く適用されています。
A:固体であれば無電解ニッケルめっきは可能です。ただし、一般には鉄鋼、銅合金、アルミ合金、亜鉛合金、めっきグレードのプラスチックなどに適用されております。
A:無電解ニッケルめっきはニッケル-リン合金以外に、ニッケル-ボロン(ほう素)合金、ニッケル-タングステン合金、ニッケル-リン-ボロン三元合金などがあります。
銀めっき Q&A
A:バレルめっきできます。銀めっきをする製品のサイズについて、形状、母材にもよりますが、小さいものだと2×2mm程度の製品まで対応可能。大きさ制限は、およそ親指から人差し指程度の製品まで対応可能です。ご相談ください。
A:銀めっきで無光沢から半光沢、光沢までの対応が可能です。ただし、光沢度合いにより銀めっき皮膜の硬度が変化します。無光沢では柔らかく、光沢では硬くなります。(当社実績値:無光沢 79.1HV、光沢 217.0HV)
A:銅合金と銀をロー付けした接点部品に銀めっきする事により、外観の統一と銀の導電性、接触抵抗を維持する事が可能であり、銀めっきが最適であると言えます。
A:銀めっき皮膜はほぼ純銀で出来ていますので、導電性は銀めっきも純銀もほぼ同一です。
A:一般に銀めっきは数100μmのめっきが可能ですが、銀めっきに限らず、厚めっきになるほどめっき厚ばらつきが大きくなるなどのリスクが大きくなります。用途、目的に応じた最適なめっき厚を当社よりご提案させて頂きますので、ご相談下さい。
A:硬質銀めっきとは銀めっき液に有機系の添加剤や金属塩を添加して、析出するめっき皮膜の硬度を高くしたものです。当社の硬質銀めっき皮膜硬度は、ビッカース硬さHv217で電気接点部品など、導電性と耐摩耗性を要求される製品に適用されます。
A:銀に比べ導電性は劣りますが、銀の次に導電性が良い金属である銅めっきをお勧めします。当社でははんだ濡れ性を低下させない変色防止処理も対応します。
A:銀めっきは、様々な特性に優れており、美しい銀白色を使った装飾品、電気部品(電導性・はんだ付け性・ボンディング性・高周波特性)、優れた熱伝導性を利用したり、潤滑性もあるためネジなどのかじり防止や軸受にも使われます。化学的特性では高い抗菌性を利用した製品などにも採用されております。
A:条件等により可能です。当社お客様の大型プラント用8mバスバーへの銀めっきで当社提案を採用いただきました。超大型案件のため、世界中での見積もりコンペだったため、残念ながらお客様が受注に至らなかったため当社提案の方法でのめっきは実現しませんでした。案件があればご提案させて下さい。
錫めっき Q&A
A:有効です。例えば、銅めっき上錫めっきの間にニッケルめっきを挟むことで、ニッケルめっき皮膜がバリア効果を発揮して錫めっき皮膜への銅の拡散を防止する事が出来ます。
A:錫めっきの金属である錫は融点231.9度の低融点金属であり、はんだの成分金属でもあるので、溶融したはんだと良くなじむ事が出来ます。めっき表面に酸化皮膜があっても、柔らかいため容易に破壊され、はんだぬれ性への影響が少ないという事もあります。
A:出来ません。錫めっきはウィスカを発生する可能性が常にあります。発生を抑制するために、下地にニッケルめっきをつけたり、リフローしたりすることで多少は発生を抑えられますが、完全ではありません。ハンダは、錫と鉛の合金ですが、錫に鉛を添加することでウィスカ発生抑制に効果があります。今は、RoHS指令により鉛が使えないために、代替えハンダめっきとして、スズービスマス、スズー銀、スズー銅などが開発されています。しかし、これもウィスカ抑制の効果については、多少はありますが完全ではありません。
A:錫めっきの最大のメリットは、はんだ付けの際、はんだ濡れ性が良い事と、柔らかい金属のため酸化皮膜が出来ても摺動などで容易にそれを破壊して錫金属を露出させることが出来る点があります。デメリットはウィスカの発生、経時変化によりめっき表面に酸化皮膜が生成し、灰色の光沢のない外観になりやすい事が挙げられます。その他のメリットとしては、綺麗な銀白色による装飾性、毒性の少ない金属であり、耐食性やタイ薬品性も良好である点です。
A:
酸性浴:めっき速度が速い 付き回り性はアルカリ浴に劣る 無光沢、半光沢、光沢めっきが可能
アルカリ浴:めっき速度が遅い(酸性浴の1/2)が、付き回り性が良い 光沢外観は得られない
中性浴:ガラスやセラミックスなど従来の酸性浴、アルカリ浴では侵されてしまう材質へのめっきに適用される 高価
A:当社のソルダブルニッケルめっきは錫めっきと同等のはんだ濡れ性があり、ウィスカの発生が無く、かつ安価なめっきです。貴金属めっき(金、銀、白金等)は一般にはんだぬれ性が良いめっきですが高価です。
A:ウィスカ(whisker)とは、錫めっき、亜鉛めっきから発生する細線状の金属結晶の事を指します。電気・電子部品では成長したウィスカが回路を短絡させるため、その抑制は大きな課題です。錫めっきでは特に光沢錫めっきに出やすいと言われていますが、無光沢錫めっきでも発生します。めっき時や腐食環境などにおけるめっき皮膜中の内部応力がウィスカの原因であるとする説が一般的ですが、未だその生成メカニズムは解明されていません。錫めっきのウィスカの発生を低減するため、リフロー、銀、銅、ビスマスなどと合金めっきとする事などが行われていますが、ウィスカを完全に抑制するには至っておりません。
A:有効です。例えば、銅めっき上錫めっきの間にニッケルめっきを挟むことで、ニッケルめっき皮膜がバリア効果を発揮して錫めっき皮膜への銅の拡散を防止する事が出来ます。
A:当社のソルダブルニッケルめっきは錫めっきと同等のはんだ濡れ性があり、ウィスカの発生が無く、かつ安価なめっきです。貴金属めっき(金、銀、白金等)もはんだ付け性が良く、ウィスカの発生がありませんが、高価です。
スズ・コバルト合金めっき Q&A
A:スズコバルトめっきは主に白色系と黒色系があります。白色系はクロムめっきに似た色調ながらクロムめっきよりつき回り性が非常に良く、バレルめっきが可能なので、代用クロムと呼ばれて複雑な形状や微細な製品に適用されます。黒色系は青みを帯びた黒色から茶色系の黒色が得られるため、光の反射を嫌う光学向け部品や袋物金具やアクセサリー(クリア塗装が必要)などに適用されます。
A:スズコバルトにニッケルや銅を添加して耐食性を向上させためっき液がありますが、いずれも黒クロムめっきに相当するような高い耐食性はありません。
A:スズコバルトめっきの下地は一般にニッケルめっきを適用します。
A:スズコバルトめっきとクロムめっきの違いは、スズコバルトめっき皮膜は柔らかい金属なのでクロムめっきに比べ耐摩耗性に劣り、耐食性も劣りますが、クロムめっきより安価で付き回り性が良好なめっきです。
A:スズコバルトめっきは使用時に擦れることが無い用途で、小さな、複雑な形状の製品に対して、安価にめっきすることにおすすめなめっきです。
黒ニッケルめっき Q&A
A:黒ニッケルめっきは金属ではなく金属化合物のめっき皮膜ですので、ニッケルめっきより柔らかく、耐食性、耐変色性に劣ります。
A:変色します。特にニッケルー亜鉛系の黒ニッケルは変色しやすいです。
A:黒ニッケルめっきは光の反射を嫌う光学部品、特に筐体内部に使用される部品などに良く適用されます。クリア塗装して袋物金具など装飾品にも適用されます。塗装下地としても適用されますが、耐食性を求める場合には亜鉛めっき3価黒色クロメート処理をお勧めします。
A:色調は青みを帯びた黒色から茶色身を帯びた黒色まで変化しますが、特定の色調に管理する事が困難なめっきです。
A:一般に他の黒色めっきよりも安価ですが、変色が早く色調のばらつきも大きいめっきですので、用途は限定的であると言えます。
亜鉛めっき Q&A
A:違います。三価クロムめっきはニッケルめっきの上にめっきすることが一般的であり、母材はめっきできる金属であれば選びません。しかし、三価クロメートは、亜鉛めっき後に処理することが一般的ですが、アルミに直接三価クロメートすることも当社では可能です。
A:電気亜鉛めっきはめっき液の中に溶けている金属を電気の作用を利用して製品に析出させるめっきです。溶融亜鉛めっきは亜鉛金属を溶解したものに製品を浸漬してその金属を付着させるめっきです。電気めっきより容易に厚いめっきが得られるので、塩害対策の鉄鋼構造物などに多く適用されます。
A:電気亜鉛めっきの場合は、ほとんどの製品に対し亜鉛めっき後にクロメート処理をしております。亜鉛めっき皮膜は、とても錆びやすい皮膜です。鉄材への亜鉛めっきの場合、赤錆を発生させるまでの時間を伸ばすために、亜鉛めっき皮膜が錆びる(白さび)ことにより、赤錆の発生を食い止める働きがあります。亜鉛めっき皮膜の白錆を防ぐ目的(白錆の防錆目的)としてクロメート処理を致します。白さびの発生に対する耐食性はクロメート皮膜の性能によります。
A:亜鉛めっきの主な用途は鉄鋼部品の防錆(錆止め)ですが、亜鉛合金ダイカストやアルミ合金ダイカストへの亜鉛めっき(3価クロメート、黒色クロメート可)が当社で可能です。ご相談ください。
A:一般に亜鉛めっきは、めっき厚が厚い方が耐赤錆性は向上します。ただし、耐白錆性は亜鉛めっき厚には依存せず、クロメート処理皮膜の性能によります。
A:亜鉛めっきに限らず、めっき品の保管は高温多湿、直射日光を避け、外気を遮断できる密閉された容器などに入れて置くことをお勧めします。
A:当社はできます。アルミダイカストやアルミロストワックス品などに亜鉛めっきしております。
アルミに高耐食性めっき(アルオンめっき) Q&A
A:可能です。当社では、アルミダイカストADC12上アルオンめっきの実績を多数持っています。採用実績が多いのは、アルオンクロムです。当社アルオンクロムの特徴は、耐食性が非常に高いことはもちろんですが、同時にめっき後の加工性、特に展延性に優れカシメなどしても割れない皮膜であることも大きな特徴となっております。
A:可能です。耐食性は要求される耐食性能により変わってきますが、密着力高いアルオンめっきで最上層を銀めっきすることで高耐食性と銀の持つ電気特性をあわせ持った銀めっきが可能です。
A:可能です。当社ではアルミダイカストADC12へのバレルニッケルめっきについて多くの採用実績がございます。ADC12へのアルオンめっきをバレルでめっきする事について全く問題ございません。
A:当社実績でA5056にダイレクトで中リンタイプ無電解ニッケルを15μmつけた製品をCASS試験すると96時間R.N9.3以上という耐食性試験結果を得ています。アルオンにした場合、更に上向きますので、お客様のターゲットである耐食性をご提示いただければサンプルの作成と評価が可能となっております。
A:可能です。お客様の要求する耐食性により、下地めっきの膜厚は変わりますが、アルミ金属に耐食性と半田付け性の高い皮膜をめっきすることは可能です。
A:アルミ素材上の高耐食性めっきのことです。めっきの種類は、お客様の用途により様々なめっきでの対応が可能です。耐食性についてもお客様がターゲットにしている耐食性をして頂ければ、当社の考える仕様のご提示と、アルオンめっきサンプル作成により評価が可能です。
A:アルオンめっきの薬品やシステムは販売しておりません。
はんだ付け用ニッケルめっき(ソルダブルニッケルめっき) Q&A
A:当社では可能です。当社の独自技術で、錫(すず)めっき同等のはんだ濡れ性を得ることができるニッケルめっき技術がございます。当社商品名で「ソルダブルニッケルめっき」と言います。長年にわたる多くの採用実績がある技術です。はんだ濡れ性評価用サンプルのご提供が可能です。是非、一度ご評価ください。
A:すずめっき同等のはんだ濡れ性を得るためには、最低3μm、推奨5μmです。 ただし5μm以上つけてもはんだ濡れ性は変化なしなので、バレルを使ったソルダブルニッケルめっきでは図面指定3〜6μmと書いていただいております。
A:可能です。当社には、錫めっきと同等のはんだ濡れ性を持つ、電気ニッケルめっき「ソルダブルニッケルめっき」の治具めっきライン(静止浴めっきライン)とバレルめっきライン(回転めっきライン)と両方の設備を保有しております。はんだ濡れ性の評価試験用サンプルのご提供が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
A:鏡面を求めるような超光沢にはできません。光沢レベル判定はお客様の判断になりますが、多少の光沢〜半光沢までの管理は可能です。
A:アルミ素材にソルダブルニッケルは可能です。治具めっき、バレルめっきでのめっき処理が可能です。アルミ材質は問わず、圧延用アルミ合金はもちろん可能ですし、アルミダイカストなどの鋳造用アルミ合金も問題なく対応可能です。
A:3μm以下では本来の性能が得られません。5μm程度の膜厚があれば安定して良好なはんだ濡れ性が得られます。厚みが5μm以上増えた場合でも5μmと同じはんだ濡れ性となります。
A:重ねることは可能です。例えば半光沢ニッケルめっき上に光沢ニッケルめっきを重ねることで、その電位差を利用して耐食性の良いめっき、ダブルニッケルめっきというものがあります。
A:ウェッティングバランス法(平衡法)で各種めっきにはんだ濡れ性評価テストを実施した結果票がこちらに載っています。ご覧ください→めっき種別の「はんだ付け性テストデータ」
潤滑めっき Q&A
高精度バレルめっき Q&A
A:当社では可能です。当社には、様々な形状や動きをするバレル装置が多数ございます。限界はありますが、その形状に合わせたバレルやダミー(一緒にバレルに投入するダミー材)を選定することで多くの、変形しやすい形状の部品や、重なりやすい板状の部品、袋穴が沢山ある部品などにめっきしております。まずは、サンプル作成のご依頼をお待ちしております。
A:当社では可能です。アルミニウムの形状や大きさにより、治具を使っためっき費用とバレルを使っためっき費用の費用対効果が変わります。製品図面や形状をみてどちらが安くできるか、また品質の差についてご提案させていただきます。価格差だけではなく、治具接点が無く全面めっき皮膜で被覆していることでの性能や、筒状製品の場合は内径までめっきをつける上でバレルの効果は高いです。
A:バレルめっきできます。銀めっきをする製品のサイズについて、形状、母材にもよりますが、小さいものだと2×2mm程度の製品まで対応可能。大きさ制限は、およそ親指から人差し指程度の製品まで対応可能です。ご相談ください。
A:一般に銀めっきは数100μmのめっきが可能ですが、銀めっきに限らず、厚めっきになるほどめっき厚ばらつきが大きくなるなどのリスクが大きくなります。用途、目的に応じた最適なめっき厚を当社よりご提案させて頂きますので、ご相談下さい。
A:硬質銀めっきとは銀めっき液に有機系の添加剤や金属塩を添加して、析出するめっき皮膜の硬度を高くしたものです。当社の硬質銀めっき皮膜硬度は、ビッカース硬さHv217で電気接点部品など、導電性と耐摩耗性を要求される製品に適用されます。
A:バレルめっきできます。絡みやすい、曲がりやすい製品へのバレルめっきは当社の得意なめっきノウハウの一つでもあります。ご相談ください。
A:可能です。はんだ付け性の良いめっきとして、ソルダブルニッケルめっき、銀めっき、錫めっき、その他バレルめっきが可能なめっきがありますので、使用用途や他の要求品質をお知らせいただければ、ご提案が可能です。
3価クロムと6価クロムとは Q&A
A:装飾めっきの場合として回答します。下地ニッケルめっきなしでクロムめっき可能ですが、光沢が得られない、耐食性、耐摩耗性に劣るなどのデメリットが多く、装飾クロムめっきには下地ニッケルめっきが必要です。
A:可能です。素材を鏡面に研磨して光沢ニッケルめっきを下地にクロムめっきを施すことにより、鏡面のクロムめっきが可能です。硬質クロム(工業用クロム)めっきの場合にはめっき後、鏡面仕上げ研磨を行います。
A:下地ベロア(サテン)ニッケルめっきの艶消し感を残してクロムめっきする事ができます。色調はクロムめっき特有の青白い色調や三価クロムめっきの色調となり、ニッケルめっきの色調とは異なったものとなります。
A:クロムめっきは金属クロムの皮膜です。WEEEやRoHS指令などで規制されているのは六価クロム化合物であり、金属クロムは対象ではありません。金属クロムの皮膜に六価クロムは含有しておりません。三価クロムめっきはめっき液自体に六価クロムを使わないめっきで環境に優しいめっきです。
A:3価クロムめっきはバレルめっき可能ですが6価クロムめっきはバレルめっきできません。当社では3価クロム化合物使用のめっき液からバレルでクロムめっきを行っております。
A:6価クロムと3価クロムの皮膜性能比較表が、6価クロムと3価クロムの各ページにございます。ご確認ください。
A:六価クロム化合物から析出させたクロムめっきは、独特の青みのある銀白色を呈します。三価クロム化合物から析出させたクロムめっきは、六価クロムからのめっきに比べクロム以外の微量成分が存在するため、色調がクロムに近い白色からダークカラーと言われるような黒色に近いものまで多様にあります。
アルミダイカスト価値向上 Q&A
A:出来ます。当社は、アルミ合金に直接銅めっきも直接ニッケルめっきも可能です。ただし、前処理(ジンケート処理)が必要となる場合があります。是非、サンプル作成依頼や技術相談をお待ちしております。