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アルミ化成処理(3価クロム系、ジルコニウム系)

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アルミ化成処理とは

RoHS指令対応用のアルミ化成処理です。

アルミ化成処理とは、化学反応によりアルミニウムに防錆効果の高い皮膜を析出させる技術です。

その化成皮膜は、耐食性が高く、塗膜密着性向上+塗装膜耐食性向上目的での塗装下地としても多く採用されています。

当社では、3価クロム系のダイレクトクロメート化成処理とノンクロムのジルコニウム系化成処理の両方に対応可能です。

当社の3価クロム系化成処理は、自動車部品メーカー様によく指定される薬液のうちの数種類に対応可能です。

よくある間違い(アロジン処理について)

アロジン処理とは、アルミに6価クロム化成(クロメート)処理する日本パーカーライジング社の商標であります。

アロジン処理の化成処理皮膜には、6価クロムが含まれるためRoHS指令に対応できません。

そこで、3価クロムを使ったRoHS指令に対応可能な化成処理が開発されました。

当社のアルミ素材への化成(クロメート)処理は、全てRoHS指令対応の3価クロム化成処理と完全クロムフリーの化成処理です。

3価クロム系化成処理:ALT610処理、ベルスクード処理、サーテック650

3価クロム系化成処理の特徴

  1. 八潮/日本でのアルミニウムへの3価クロム系化成処理はベルスクード処理のみの対応となりますが、薬剤指定の場合、ご相談下さい。チョンブリ/タイでのアルミニウムへの3価クロム系化成処理は、ALT610処理とサーテック650処理の2種類から選べます。その他の薬剤指定の場合は、ご相談ください。
  2. クロム系皮膜であるが、6価クロムを使用しない化成処理のため、RoHS指令対応の環境に優しい化成処理です。6価クロムを含有するアロジン処理からの代替え処置として3価クロムまたはノンクロムの化成処理です。
  3. 外観はアルミ外観のままですが、切削した光沢面には薄い干渉膜が見えます 。
  4. アルミダイカスト(ADC 12)に適した化成処理ノウハウを持ち多数の実績を持っています。
  5. 処理費用イメージ:3価クロム化成処理<アルマイト<めっき
    (めっきが一番高く、3価クロム化成処 理が一番廉価)
  6. 寸法変化はゼロです。(化学梨地や研磨など予備処理した場合は変化します)
  7. アルマイトは通電しないが化成処理は通電します。
  8. アルミニウムへの防錆処理としては廉価で性能が高い処理です。
  9. 工法:治具処理、カゴ処理

シルベック事例・用途

  • 自動車ブレーキ部品(アルミダイカスト ADC12材)へのALT610化成処理
  • オートバイサスペンション部品(冷間鍛造アルミ材)へのALT610化成処理
  • ヒートシンク(アルミダイカストADC12材)へのベルスクード化成処理
  • 自動車ケース部品(アルミダイカストADC12材)へのベルスクード化成処理

適応素材

  • 各種アルミダイカスト
  • A1000系〜A7000系
  • ロストワックス系各種アルミ

化成処理対応工場

ALT610処理 ベルスクード処理 サーテック650
八潮/埼玉 △ご相談下さい ○対応可能 △ご相談下さい
チョンブリ/タイ ○対応可能 △ご相談下さい ○対応可能

3価クロム系アルミ化成処理の指定薬品について

3価クロム系アルミ化成処理薬品は各表面処理薬品メーカーから多くの種類が出ております。

当社では、各表面処理薬品メーカーの処理薬品をアルミ種類、処理条件等を様々変化させたテストを繰り返した上で処理薬品を選定しております。

当社が選定している薬品以外でも当社選定薬品とほぼ同等のもありますが、当社ではお客様の使用目的と指定スペックに適した最高品質を提供できる薬品と処理条件を設定しております。

以下、ほぼ同等の薬品であり、図面に 「*指定薬品がある場合でも同等レベルであれば可」と書かれている場合の同等レベル薬品をまとめてみました。

同等レベルの条件として、ADC12に3価クロム系化成処理でSST72h-RN9.5以上をクリアできた薬品を同等レベルとしております。

ダイカストなので鋳肌の状態にもより結果は変化します。そこで、ほぼ同じ鋳肌を再現したテストピースを使って様々な薬品と条件でテストをしました。

下記に記してある薬品以外でもクリアできるものもあるかと思いますが、当社ではすべての薬品のテストをしているわけではないことをご了承ください。

  • ALT610(ディップソール)
  • ベルスクードVS621(日本表面科学)
  • サーテック650(サーテック)
  • パルコート3700(日本パーカライジング)

SST 72H 試験結果

ジルコニウム(ノンクロム)系化成処理:ジルコン処理

ジルコン処理(ジルコニウム系化成処理)の特徴

  1. ジルコニウム系皮膜のため、RoHS指令対応の環境に優しい化成処理です。
  2. 外観はアルミ外観ながら少し白濁して見えます。
  3. 処理費用イメージ:ジルコン処理<アルマイト<めっき
    (めっきが一番高く、化成処理が一番安い)
  4. 寸法変化はゼロです。(化学梨地や研磨など予備処理した場合は変化します)
  5. アルマイトは通電しないが化成処理は通電します。
  6. アルミニウムへの防錆処理としては廉価で性能が高い処理です。
  7. ジルコン処理と3価クロム化成処理の費用は同等です。
  8. 工法:治具処理、カゴ処理

シルベック事例・用途

  • 自動車電装系部品(アルミA1050材)へのジルコニウム化成処理
  • 機械部品(アルミA5052材)へのジルコニウム化成処理
  • 機械部品(アルミ A6063材)へのジルコニウム化成処理
  • 機械部品(アルミ A 2017材)へのジルコニウム化成処理

適応素材

  • 各種アルミダイカスト
  • A1000系〜A7000系
  • ロストワックス系各種アルミ

化成処理対応工場

八潮/埼玉  ○対応可能
チョンブリ/タイ ×対応不可

化成処理別比較表

3価クロム系(ベルスクードVS621、ALT610、サーテック650) ジルコニウム系(ジルコン処理)
対応可能材料 各種アルミダイカスト、ロストワックス系アルミ、A1000系〜A7000系 各種アルミダイカスト、ロストワックス系アルミ、A1000系〜A7000系
耐食性 ジルコニウム系より良好
ADC12-SST72h
展伸用アルミ合金SST336h
リン酸亜鉛処理より良好
耐摩耗性 なし なし
塗膜密着性 良好 良好
電気伝導性 あり あり
表面処理コスト アルマイトより廉価、ジルコンニウム系処理と同等 アルマイトより廉価、3価クロム系化成処理と同等
工法 治具、カゴ処理 治具、カゴ処理
製品有効サイズ W320×D320×H350mm(八潮/日本)
W1250×D430×H730mm(チョンブリ/タイ)
W320×D320×H350mm(八潮/日本)
対応可能工場 八潮工場/日本 ALT610、サーテック650 ×対応不可(相談により設置可能) 八潮工場/日本 ○対応可能
ベルスクードVS621 ○対応可能
チョンブリ工場/タイ ALT610、サーテック650 ○対応可能 チョンブリ工場/タイ ×対応不可
ベルスクードVS621 ×対応不可(相談により設置可能)
英語表記例 Chemical conversion treatment(化成処理全般)
Chemical conversion coating(化成処理全般)
Trivalent chromium treatment(三価クロム化成処理)
Trivalent chromate(三価クロム化成処理)
Zircoium conversion treatment(ジルコニウム化成処理)
Zircoium conversion coating(ジルコニウム化成処理)
Chromium free treatment(クロムフリー化成処理)

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