銀とは
- 銀は人体に優しくバクテリアなどに対し強力な殺菌効果を持ち、銀イオンを利用して抗菌製品なども多く販売されています。
- 装飾目的でもとても美麗な銀白色ですが大気中の硫化物によって褐色〜黒色に変色してしまうのが弱点です。
- 銀は金属の中で最も電気伝導率と熱伝導率が良い金属です。(別表参照)
- はんだ濡れ性やボンディング性も大変優れています。
- 高周波性(高周波電流:ミリ波・マイクロ波などが伝わりやすい)も優れています。
- 優れた光反射性を利用してLED反射板として使われるリードフレームへの銀めっき採用が急速増えました。
当社ではバレルめっきを中心に工業用目的の精度の高い銀めっきを提供しております。
厚付けでの接点部品や端子部分めっきまた軸受けなどの機械部品へも採用されております。
電気伝導率の周期性(データ:Wikipediaより)
めっきに使う実用金属の中では、Ag(銀)> Cu(銅)> Au(金)> Al(アルミ)の順で電気伝導率(電気伝導度)が良い
*20 ℃の値(上欄)は日軽金のホームページの抵抗率のデータの逆数をもちいた。 0℃のデータ(下欄)はコットレルの「金属学」のデータである。(単位: 10^6S/m)
熱伝導率の周期性(データ:Wikipediaより)
めっきに使う実用金属の中では、Ag(銀)> Cu(銅)> Au(金)> Al(アルミ)の順で熱伝導率(電気伝導度)が良い
銀めっきの特徴
- 色調:白銀色(光沢は選択可能)
- はんだ濡れ性:良好
- 電気伝導率・熱伝導率:良好
- かじり防止
- はんだ濡れ性を落とさない変色防止処理が可能
- 曲がりやすい、重なりやすい形状の製品に精度高いバレルめっきが可能
- 工法:バレルめっき(回転めっき)
- 当社皮膜硬度(当社めっき品測定アベレージ)
・無光沢銀めっき硬度:HV79.1
・硬質銀めっき硬度:HV217.0
参照:皮膜硬度試験結果表
銀めっき(無光沢)(point: 膜厚30μm)試験結果
硬質銀めっき(point: 膜厚30μm)試験結果
シルベック事例・用途
- 真鍮と銀がロウ付けしてある接点部品への銀めっき
- コネクタ端子への銀めっき(抜き差しの多い製品は硬質銀めっき推奨)
- 母材アルミニウムに下地ニッケルめっき上の銀めっき(はんだ付け目的)
- 寸法精度の要求が厳しい軸受け部品への銀めっき
- 薄くて変形しやすい形状の電子部品にバレル銀めっき
- 銅バスバー接点部分への銀めっき
適応素材
- 銅
- 真鍮
- ニッケル
- 銅めっき品(鉄・亜鉛ダイカスト)
- ニッケルめっき品(アルミ合金・ステンレス)
めっき加工対応工場
八潮/埼玉 ○対応可能
チョンブリ/タイ ×対応不可
FAQ よくある質問
Q:銀をバレルでめっきはできるの?
Q:銀めっきでも光沢、半光沢、無光沢ってできるの?
Q:真鍮と銀がロウ付けしてある接点部品へのめっきには銀めっきが最適ってほんと?
Q:銀めっきって、純銀と比べて導電性はどうなの?
Q:銀めっきの厚付けってどのくらいの厚みができるの?
Q:硬質銀めっきについて教えて下さい!
Q:銀めっきより安価で電導効率良いめっきはありますか?
Q:銀めっきはどのような用途に使われますか?
Q:8mのバスバーに銀めっきはできますか?