潤滑アルマイトとは
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低摩擦化と軽量化を同時に実現
近年の環境・エネルギーの観点から機械部品には低摩擦化が多くの箇所で求められております。実際自動車部品や各種機械部品はこれらの目的で低摩擦化するための表面処理を施して使用する部品が増え、同時に軽量化に貢献するアルミニウム部品の表面改質として潤滑アルマイトをすることで低摩耗化を実現します。
展伸性アルミニウム部品への潤滑アルマイトは勿論効果ありますが、通常摩擦係数が大きくなってしまうADCやACなどの鋳物アルミに対してはさらに大きな効果があります。
複合皮膜で長期間の潤滑性能を維持
硬質アルマイト+PTFE(フッ素樹脂)<潤滑性能>
特徴 無数の微細孔を持つ硬質アルマイト皮膜の表面に、固体の潤滑剤として優れた四フッ化エチレン樹脂(PTFE)の微粒子を電気化学的に形成した複合皮膜です。 |
対応可能アルミ材
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硬質アルマイト
アルマイトとは シルベックではめっきについての情報をyoutubeでも配信しております 詳しくはコチラからシルベックyoutube公式チャンネルをご覧ください アルミニウムは空気中の酸素に触れることで ...
潤滑アルマイトの特徴
潤滑アルマイト皮膜
フッ素樹脂をアルマイト皮膜の微細孔へ強固に形成させた複合皮膜も可能です。耐摩擦性があまり高くないADC12であっても潤滑アルマイト処理を行うことで、加工面での摺動に対し効果的な潤滑性と耐摩耗性を付与することも可能です。
この処理は、長期間に渡り潤滑性能を維持します。ADC12のアルマイト皮膜は通常HV180くらいが平均のため、耐摩耗性を求めた場合特に効果的な処理と言えます。
無数の微細孔を持つ硬いアルマイト皮膜の表面に、固体の潤滑剤として優れた四フッ化エチレン樹脂(PTFE)の微粒子を電気化学的に形成した複合皮膜です。
この皮膜は初期潤滑性に特に優れていますが、荷重摺動使用にも優れた耐摩耗性能を有します。
皮膜構造模式図(上図)は固体潤滑の作用機構の中で、最も低摩擦係数が得られる(C)の表面構造にあたります。 |
ボールオンディスク摩擦摩耗試験
摩擦係数測定
ADC12 材と硬質アルマイト ✚ PTFE処理後の摩擦係数測定
試験方法:ボールオンディスク摩擦摩耗試験
測定結果
・ADC 12 材:WC鋼球との摩擦により焼き付き発生 |
A5052硬質アルマイトのみと ✚ PTFE処理後の摩擦係数測定
試験方法:ボールオンディスク摩擦摩耗試験
硬質アルマイト:10μm・20μm・30μm (HV400〜430) 摩擦荷重 :SUJ2(5mm)鋼球相手・150g 回転速度 :10cm/秒・回転半径4m・摩擦距離0~200m |
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測定結果:硬質アルマイト+PTFE処理により摩耗痕の低減が達成
摩擦荷重と摩擦距離ともに動摩擦係数は硬質アルマイト✚PTFE処理皮膜の方が硬質アルマイト皮膜のみより摩耗痕が少なく低摩擦である結果を得られました*。 *試験データは参考値であり保証データではありません。
A5052硬質アルマイト皮膜とPTFE処理皮膜の摩耗痕の比較
200m摩擦後の摩耗痕幅 | |
PTFE | 0.23 mm |
硬質皮膜 | 0.36 mm |
試験条件
陽極酸化皮膜 | 10・20・30μm |
試験機 | ボールオンデスク型摩擦摩耗試験機 |
摩擦荷重 | 150g |
相手材 | 5mm∅SUJ2鋼玉 |
回転半径 | 4mm |
回転速度 | 10cm/秒 |
摩擦距離 | 0~200m |
摩潤滑アルマイト対応工場・処理有効サイズ
対応可能場所と有効サイズ
対応工場 | 対応可否 | 潤滑アルマイト処理有効サイズ |
日本 | 〇可能 (技術提携工場) |
1400×700×1000(H) |
タイ | ×不可 | - |