クロムめっきとクロメート処理の違いをまとめました。
クロムめっきとクロメートの違い
混同されやすい「クロムめっき」と「クロメート処理」の違いをまとめました。
めっきは金属で素材を覆う技術、クロメート処理は化成処理です。
クロムめっきとクロメートの比較
クロムめっき | クロメート | |
皮膜厚み | 用途によって異なる 装飾用6価クロムめっき:0.25μm以上 装飾用3価クロムめっき:0.15μm程度 工業用6価クロムめっき:5μm~500μm |
6価クロメート:0.3μm程度 3価クロメート:0.1μm未満 |
用途 | 装飾、防錆、硬度 | 耐食性向上 |
外観 | ![]() |
![]() |
6価クロムめっきと6価クロメート
「クロメート」は6価のクロム化合物を主成分とする処理液を用いた化成処理ですが、本
記事では「3価クロム化合物による化成処理」と区別するため「6価クロメート」と表
記しています。6価クロメートは皮膜に有害な6価クロムを含んでいます。
6価クロムめっき | 6価クロメート | |
皮膜 | 金属 | 化成処理皮膜 |
6価クロム | 含まない | 含んでいる |
RoHS指令 | 可 | 不可 |
ポイント
6価クロムめっきの皮膜はRoHS指令に対応しています。
シルベックでは6価クロメートの取り扱いはありません
3価クロムめっきと3価クロメート
3価クロムめっき | 3価クロメート | |
皮膜 | 金属 | 化成処理皮膜 |
6価クロム | 含まない | 含まない |
RoHS指令 | 可 | 可 |
ポイント
3価クロムめっき・3価クロメートは共にRoHS指令に対応できます。
当社であれば亜鉛めっき上へはもちろんのことアルミダイカスト、亜鉛ダイカストへの直接3価クロメート処理(化成処理)が可能です。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください
3価クロムと6価クロムとは - めっきand表面処理技術サイト (mekkikakou.com)
3価クロムめっき - めっきand表面処理技術サイト (mekkikakou.com)
アルミ化成処理(3価クロム系、ジルコニウム系) - めっきand表面処理技術サイト (mekkikakou.com)
ZDCダイレクトクロメート(亜鉛ダイカスト耐食性向上) - めっきand表面処理技術サイト (mekkikakou.com)