高精度バレルめっきとは
シルベックではめっきについての情報をyoutubeでも配信しております
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軽薄・微細化を求められる弱電部品などには高精度で安定した品質を確保できる表面処理による機能付加が望まれておりますが、私たちの開発した様々なバレルを駆使し材料特性を理解することでお客様の要求品質を安定してお応えすることができます。
またコストメリットを考えた大中小サイズのバレルも有しております。
治具めっきとバレルめっき
めっき作業は大きく分けて治具を使う方法とバレルを使う方法があります。
治具では製品一つ一つを治具にセットしてめっきを行い、バレルめっきはバレルの中に製品を入れて回転させながらめっきをしていきます。
当社では微細な製品や変形しやすい製品、絡みやすい形状の製品などにも精度の高いバレルめっきが可能です。
絡みやすい、変形しやすい製品形状にバレルめっき
複雑な形状及び長年のノウハウにより精度の高い寸法確保や変形なしを実現が可能です。
アルミニウムをバレルめっき
1995年頃から携帯電話は100gを切り、重量を1gでも軽くすることが携帯電話メーカーの目指す一つとなりました。
この時代の携帯電話はアンテナが伸びるタイプでこのアンテナに使われていた金属は真鍮から亜鉛ダイカストと軽く、そして安く作られるようになり次に軽量化を求めてアルミが採用されました。
この当時アルミニウムへのめっきは治具めっきが当たり前でしたが、毎月数十万個のロットに対応しながらめっき単価を下げるためにアルミニウム素材へのバレルめっきを開発し、以後様々なアルミニウムにバレルめっきをしてきました。
小さなアルミニウム部品であれば、コストメリットが高いと同時に寸法のばらつきが小さく治具接点跡が無いというメリットもあります。
バレルで3価クロムめっき
ねじは凹部分にも綺麗につき回っています。
クロムめっきというと治具めっきになるのが一般的ですが、当社は3価クロムめっきをバレルでめっきができます。均一電着性が良いために6価クロムではつき回らないような部分でもクロムが綺麗に析出でき、小物部品であればコストメリットがあり寸法精度も高いめっきが可能です。
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3価クロムめっき
3価クロムめっきとは 美麗な白色光沢外観と高い耐食性・表面硬度などの優れた性能により自動車部品や電気製品・建築金物などに広く採用されてきたクロムめっきは治具セットが必要なめっきであり、コストと生産性が ...
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3価クロムと6価クロムとは
3価クロムと6価クロムとは シルベックではめっきについての情報をyoutubeでも配信しておりますので是非ご覧ください 詳しくはコチラ 3価クロムと6価クロムとは 表面処理に関わる方ならクロムと聞いて ...
3価クロムめっきと6価クロムめっきの皮膜性能比較表 | ||
3価クロムめっき | 6価クロムめっき | |
皮膜成分 | Cr:91.3% C:2.7% O:2.0% S:4.0% | Cr:97.6% C:1.7% O:0.7% |
析出皮膜状態 | マイクロポーラス | マイクロクラック |
皮膜硬度 | 900~1200Hv(クロム皮膜のみ) | 750~1000Hv(クロム皮膜のみ) |
皮膜厚み | 0.15μm(厚付け不可能) | 0.15μm以上(厚付け可能) |
析出速度 | 遅い(コスト高要因) | 速い |
耐食性 | 下地が同じ条件の場合は6価クロムのほうが優れている | |
耐熱性 | 3価クロム・6価クロムとも同等 | |
耐薬品性 | 3価クロム・6価クロムとも同等 | |
内部応力 | 20 N/mm2 | 1000 N/mm2 |
色調 | 白色の金属光沢 | やや青味のある白色金属光沢 |
つき回り | 良好(バレルめっき可能) | 悪い |
RoHS指令 | 3価クロム・6価クロム共に対応:金属クロム(0価)のため |
ネジ管理(JIS2級ゲージ)
下地の電気ニッケルめっきもバレルでめっきするため寸法精度の高いクロムめっきが可能です。
バレルめっきで指定膜厚をコントロールしながらJIS2級の通止め管理が可能です。
亜鉛ダイカストであれば、素材寸法のまま指定膜厚をつけてJIS2級通止め管理することも可能です。
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亜鉛ダイカスト:D-ZEROめっき
亜鉛ダイカスト:D-ZEROめっきとは シルベックではめっきについての情報をyoutubeでも配信しておりますので是非ご覧ください 詳しくはコチラ 例えば「鋳ねじでめっき後にJIS2級ねじゲージ通り止 ...
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印刷可能なPDFをご希望の方は資料ダウンロードページの3.表面技術・めっき技術紹介からお申し込みください。
バレルめっきで対応可能なめっき種(試作ライン、協力工場での対応含む)
銅・ニッケル・ソルダブルニッケル(当社独自開発)*・3価クロム・スズ(光沢)・スズ(半光沢)・スズ-コバルト・銀・亜鉛・硬質銀・銅スズ亜鉛三元合金・
金(金-コバルト・99.99)・無電解ニッケル-テフロン・無電解ニッケル-テフロン黒色・無電解ニッケル-ボロン・黒ニッケル(スズ系)・銀(半光沢)
*スズめっき同等のはんだ濡れ性を持つ電気ニッケルめっき
母材は鉄・銅系・SUS・亜鉛ダイカスト・アルミダイカスト・各種アルミ素材等、様々な素材にも対応可能です。( ただし素材により工法が限られてしまう場合があります)。
FAQ よくある質問
Q:曲がりやすい、重なりやすい形状の製品にもバレルでニッケルめっきが可能ですか?
Q:アルミニウム素材をバレルでニッケルめっきはできますか?
Q:銀をバレルでめっきはできるの?
Q:銀めっきの厚付けってどのくらいの厚みができるの?
Q:硬質銀めっきについて教えて下さい!
Q:プレスした複雑な形状のSUS304(ステンレス)部品にバレルめっきでニッケルめっきはできますか?
Q:2mmくらいの微細品にはんだ付け性の良いめっきをしたいのですが、可能でしょうか?